風邪をひいた時に食べたくなるものってありますか?
小さい頃から「みかんの缶詰を食べれば風邪が治る」とよく言われてきました。
体調が悪くても何も食べられないときでも、冷たくて甘いみかんの缶詰なら、なぜか少しづつ口にできた。そんな思い出を持っている方、結構多いんじゃないんでしょうか?
でもここで少し考えてみました。
「みかんの缶詰って風邪の時に本当に効果があるの?桃じゃダメなのか」
単なる思い出補正なのか、ちゃんとした栄養的な意味があるのか。
今回は、筆者の実体験をもとに紹介していきたいと思います。
風邪の時なぜ食事が大事なのか

風邪をひくと体力が落ちますよね。のどが痛い、熱がある。体がだるい・・・そんな状態で「ちゃんと栄養を摂らなきゃ」なんて、なかなか難しいものです。
でも、体はウイルスと戦うためにエネルギーも栄養を必要としているわけで。特にビタミンCや糖分のような免疫力を支えたりエネルギーに変わる栄養素はとても重要になってきます。
そこで登場するのが「みかんの缶詰」。
開けたらすぐに食べられるし、甘くて食べやすい。体が弱っていても口にしやすいというのは、かなり大きなポイントです(/・ω・)/☆
ただし、「風邪だからとりあえず、栄養のある食べ物をたくさん食べれば良い」というわけではないので、ここは少し知識を入れておくと安心です。
みかんの缶詰の魅力って?

みかんの缶詰は、生のみかんと違って少し違う特徴があります。
- シロップ漬けで保存性が高い
- すでに皮が剥かれていて食べやすい
- 甘みがあって食欲がない時でも食べやすい。
最近は、みかんの薄皮がついたままの缶詰も出ていて(知らなかった・・)、食物繊維までしっかり摂れるタイプもあります。
子供の頃、熱を出したときにお母さんが冷たいみかん缶詰を出してくれた・・・なんてエピソードを聞くと、栄養だけじゃなく「安心感」や「やさしさの記憶」も一緒に詰まっている食べ物なんだなぁって感じもします(*´ω`*)
栄養の視点から見たみかん缶詰
ここからは、ちょっとだけまじめな栄養の話です。
ビタミンCが免疫力を支える
みかんにはビタミンCが豊富に含まれています。
ビタミンCには、白血球の働きを助け、ウイルスと戦う力を高める役割があるんです。
しかも、ビタミンCは体にため込めないので、毎日摂ることが大事。缶詰なら、一年中手に入るのでビタミンCを取り込めるので便利です。(筆者も毎日、ビタミンCのサプリメント毎日飲んでます。)
糖分でエネルギーを補給
風邪をひくと体力が落ち、エネルギー不足になりがちです。ですが、みかんの缶詰のシロップには糖分がしっかりと含まれていて、体が弱っている時のエネルギーの源になってくれます。
シロップを全部飲み干すのは糖分の摂りすぎにならないよう、ほどほどが一番です。
筆者は残ったシロップは、ポテトサラダの隠し味にみかんのシロップ入れますよ(‘ω’)ノ砂糖の代わりに☆
あとは、ゼラチンを入れてゼリーを作ったりと用途は様々ありますよ(*´ω`*)
胃腸にやさしい消化促進効果
みかんには消化を助ける成分も含まれています。酸味が胃液の分泌を促してくれるので、胃が弱っていても負担が少ない食べ物です。
ここで注意したいのが、胃酸が強すぎる人や下痢の症状があるときは、みかんの酸味が刺激になることもあるので注意が必要です。(食べすぎにも注意です。)
症状別に見るみかん缶詰の活用法
風邪と言っても症状はいろいろあります。
みかん缶詰が活躍するシーンを症状別に見ていきましょう。
発熱しているとき
熱が出ると体力も水分もどんどん失われます。そんな時、みかん缶詰は水分補給+エネルギー補給が同時に摂取できる食品です。少し冷やしておくと、火照った体に気持ちいいんですよね。
のどが痛い時
酸味が強いと喉に強い刺激になることがありますが、みかん缶詰ならシロップの甘さがのどのえんしょうを和らげてくれます。もし、酸っぱく感じるときは、シロップに少し水を混ぜて薄めるのもアリですよ。
胃腸が弱っている時
下痢や吐き気の症状があるときは、みかんの酸味や繊維が刺激になることも。そんなときには、無理に食べず、体調が落ち着いてから少しずつ試す方が安心です。
桃缶との比較もしてみよう

風邪の時に人気なのがみかん缶詰だけじゃありません。
「桃缶の方が良い」という方もいるのではないのでしょうか。
桃は消化がとても良く、胃腸の負担が少ないんです。実は・・生の桃より桃缶の方がビタミンCが増えると言われていて、みかん缶詰より向いていると言われることもあるんです。
ここで嬉しいお話。桃缶には、食物繊維が含まれており、美肌効果や免疫力アップ、便秘の解消などが期待できると言われています(*´ω`*)♡
みかん缶詰を上手に食べるコツ
- 一度にたくさん食べず、少量で何回かに分けて食べる。
- シロップは飲み干さず、必要なら薄めて使用したり、ケーキやお菓子作りに使用OK。
- 開封後は冷蔵庫に入れて2~3日で食べきる。
特に、体調が悪い時は食中毒のリスクも避けたいので、衛生面にも気を付けてくださいね。
手作りみかん缶詰風
ちょっと意外かもしれませんが、みかん缶詰は自宅でも作れます。
砂糖の量を調整したり、ショウガやはちみつを加えたりすれば、体調に合わせて自分だけのオリジナルみかん缶詰風の”療養食”を作ることができます。
材料(作りやすい分量)
みかん:8〜10個 砂糖:150〜200g(甘さは好みで調整) 水:500ml レモン汁:大さじ1(風味と保存性アップ) 塩:ひとつまみ(味を引き締めるため)
作り方
1・みかんの下ごしらえ
みかんをむき、できれば薄皮も取り除きます。 薄皮が気になる場合は、ぬるま湯に少し重曹を溶かし、みかんを軽く浸してから水洗いすると、するっとむけます。
2・シロップを作る
鍋に水と砂糖、塩を入れて火にかけます。 砂糖が完全に溶けたら弱火にし、レモン汁を加えます。
3・ みかんを加える 皮をむいたみかんをシロップにそっと入れ、5分ほど弱火で温めます。 煮すぎると果肉が崩れるので注意!
4・保存容器に詰める 熱いうちに清潔な保存容器にシロップごと入れ、しっかりフタをします。
5・冷ます&保存 粗熱が取れたら冷蔵庫へ。 2〜3日以内に食べるのがおすすめです。
カスタマイズのポイント
喉が痛いとき:はちみつを少し加えると優しい甘さに。
体力をつけたいとき:生姜スライスを一緒に煮て、体を温める効果をプラス。
甘さ控えめが好みなら:砂糖の半量をきび砂糖やてんさい糖に変えてもOK。
応用レシピ
みかんゼリー:シロップごとゼラチンで固めるだけ。食欲がないときでもつるんと食べられます。
みかんヨーグルト:シロップ漬けみかんをヨーグルトにトッピングしてビタミン+乳酸菌補給。
みかんスムージー:シロップごとミキサーにかけて、冷たいドリンクに
まとめ:みかんの缶詰は”思い出の味”以上の存在
風邪の時のみかんの缶詰は、昔ながらの習慣かと思いきや、ビタミンCや糖分、水分補給の面から見ても理にかなった食品です。
もちろん症状や体質によって合う・合わないはありますが、少しずつ・適量を心がければ回復を助ける心強い味方になってくれます。
「風邪をひいたらみかんの缶詰」
このフレーズは栄養面だけじゃなくて、あのやさしい味の思い出があるからなんだろうなぁ・・と思います。
もし、あなたが風邪をひいているなら、無理せず体が欲しがるものを少しずつ。みかんの缶詰を一口食べながら、ゆっくり体を休めてください。
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