ーー「本当に流行ってるの?」と誰もが思った“あの言葉”

2025年の新語・流行語大賞が発表されました。
毎年この時期になると「今年もいろいろあったなあ…」と振り返るきっかけになりますが、同時に Twitter(X)やネットでは、
「え…これ流行ってた?」
「誰が使ってたの?」
という“お決まりの疑問”も飛び交います。
そんな 「ホントに流行ってた?」視点 も交えながら、受賞語の背景と2025年の世相をわかりやすくまとめてみました。
年間大賞
「働いて働いて働いて働いて働いてまいります/高市早苗首相」
今年の年間大賞は、初の女性首相となった高市早苗首相の就任スピーチから生まれたフレーズ。
「覚悟」や「気合い」をアピールする発言ではありますが、ネットでは
- 「5回も言うのは強すぎ」
- 「ブラック企業のスローガンみたい」
- 「これ流行語なのか政治ワードなのか」
など賛否が分かれ、ある意味“今年らしい炎上感”を象徴するワードに。
実際のところ街中で会話として使われていたか?と言われると、
ほぼ誰も使ってません。
ただ、話題になったインパクトは抜群でした。
トップテンに入った言葉
ここからはトップテン入りしたワードを、
「背景」+「本当に流行ってた?」の両側面で見ていきます。
■ トランプ関税
アメリカの政策による日本企業や物価への影響が連日ニュースに。
流行度:★★☆☆☆
SNSでは議論が起きたけど、一般会話で“使われた”というより「ニュースでよく聞いた言葉」に近い印象。
■ エッホエッホ
SNSでネタ的に拡散したミーム系ワード。地面を一生懸命走るメンフクロウのヒナの写真を元にしたインターネット・ミーム。テンポ感の良さで若い層に特に浸透していました。
流行度:★★★★☆
ネットではガチで流行っていた部類。ただし年齢層には偏りあり。
■ 緊急銃猟/クマ被害
2024〜2025年に深刻化した野生動物被害。ニュースでも連日報道され、社会問題として注目。
流行度:★★★★☆
「言葉として流行」というより、“社会課題としての強い印象”が理由で選出されたワード。
■ 国宝(観た)
京都を中心に歴史的展示が話題になり、観て感動した人は何回も観たり、原作を読み走ったりするなど、鑑賞後の強烈なインパクトから逃れられないからです。「国宝観た」「観た!」のタグが伸びたことから注目。
流行度:★★★☆☆
SNSの一部コミュニティで盛り上がったタイプ。
■ 古古古米
物価高や輸入事情の影響で注目された米の品質問題。飲食店のSNS投稿や報道で話題に。
流行度:★★★☆☆
SNSで不安を語る投稿は多く、生活の“リアル”として共感が広がった。
■ 戦後80年/昭和100年
数字の節目として特集・企画が多く、懐かしさと歴史の振り返りが話題に。
流行度:★★☆☆☆
メディア中心の広がりで、一般会話で使うかと言えば微妙。
■ 二季
「夏と冬しかない」と言われるほどの気候変動が背景。
暑さ・寒さの極端化は、誰しもが体感している社会問題。
流行度:★★★★☆
日常会話でも「もう日本二季じゃない?」のように実際に使う人も増えたリアルワード。
■ ミャクミャク
大阪・関西万博の公式キャラクター。2023〜2025年の数年にわたって定番化したワード。
流行度:★★★★☆
特に関西を中心に認知度は高く、親しみというより“話題枠”。
■ オールドメディア
SNS全盛時代に、テレビ・新聞・雑誌などの“旧来メディア”を指す言葉。
流行度:★★★☆☆
X(旧Twitter)ではよく見たけど、一般層での浸透はそこまで…という印象。
「本当に流行ってた?」という疑問は毎年つきもの
流行語大賞は、
“みんなが実際に使っていた言葉”と必ずしも一致しません。
むしろ選ばれる基準は、
- 社会的インパクト
- メディア露出
- その年らしさ
- 問題提起性
- 話題になった“事件・人物”
などが大きく関係します。
だからこそ毎年、
「いや、聞いたことないんだけど?」
「誰が流行らせたの?」
という声が出るんだよね。
ただし、一度選ばれるとニュース・SNSで再度取り上げられ、
“あとから流行したように見える”現象も毎年起きています。
2025年を象徴するキーワードは何だったのか?
今年のトップテンをざっくり振り返ると、
2025年は次のようなテーマが浮かび上がります。
- 気候変動の深刻化(二季・クマ被害)
- 物価・食の不安(古古古米)
- 政治の大きな転換点(女性首相の誕生)
- 若者文化・SNSでの盛り上がり(エッホエッホ)
- 時代の価値観が揺れるメディア論(オールドメディア)
“流行”というより、“社会のムード”
そんなキーワードが多かったのが2025年の特徴です。
まとめ
2025年の流行語大賞は、
「流行」というより「今年象徴的だった出来事や感情」が色濃く反映された内容でした。
あなた自身も思わなかった?
- これは聞いたことある
- これは知らなかった
- これは全然使ってない
そんな“温度差”が出やすいのが流行語大賞の面白さでもあります。
来年は、どんな言葉が出てくるんでしょうね(‘ω’)ノ



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